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政府訪朝団 拉致被害者の調査状況を確認へ でもそれだけではないでしょう。 [国際関係]

日本政府が北朝鮮に派遣した政府訪朝団。

10月28日に北朝鮮の拉致調査の状況について協議を行うようです。


本来なら今年の夏から秋にかけて、北朝鮮から報告があるということで合意していたはず。

それが冬の声が聞こえる今になっても、まだなんの音沙汰もありません。


しびれを切らした政府が担当者を派遣したという図式でしょうが、単にそれだけとは思えません。


9月から10月にかけて北朝鮮の最高権力者である金正恩第一書記の動向が伝えられなくなったことがありました。

色々な憶測が流れていましたが、重要なことは国のトップが不在の時に、代行を務めた人物が不明だったこと。

もし、病気療養中であれば、業務を代行する人物をたてるのはどの組織でもやること。

それは指揮命令系統がはっきりしないと、不測の事態に対応できないからです。

逆に言えば、指揮命令系統がはっきりしていないと、代行者をたてることができません。


とすれば9月から10月にかけて、北朝鮮ではなんらかの権力闘争があったとの仮説が成り立ちます。

金正恩体制が盤石ならば、第一書記代行を建てれば済むことだからです。

代行を立てられなかったということは、代行者がクーデターを起こす可能性が否定できなかったからでしょう。


このような状況の中で、日本との国交正常化のカギを握る拉致被害者問題の調査が進むものでしょうか。

仮に今回の政府訪朝団が拉致被害者調査の責任者に会えたとしても、1か月後には当事者が失脚しているかもしれません。

この北朝鮮の現状を確認するために、わざわざ北朝鮮まで出かけて行ったのだと思います。

テレビでは毎日のように拉致被害者家族のことについて報道されています。

本当に胸が痛みます。


拉致被害者調査の現状確認はもちろんですが、現在の北朝鮮の体制についてどこまで把握できるか、訪朝団のメンバーには頑張って解明してほしいものです。

ウクライナ情勢 日本への影響は ロシアが制裁措置を発表 [国際関係]

チキンレースの様相を呈している、
ウクライナ情勢をめぐるロシアと欧米の制裁合戦。
8月7日にロシアからも制裁内容の発表がありました。

まずは、EUやアメリカからの農産物の輸入禁止です。
当然、ロシア国内の食料品の価格が上がるわけで、
メドベージェフ首相も「制裁にいいことはなにもない」と
苦しい胸の内をさらしているようです。

20年以上前のソ連崩壊前後だったかと思いますが、
ロシア国内で食糧危機が伝えられたことがありました。
この時もTVでのインタビューで買いたいものがないと訴える人がいましたが、
主婦とおぼしきそれらの人々は丸々と太っていたのを覚えています。
中には犬を連れていた人もいました。
本当に食糧危機ならもうすこしやつれていてもよく、
またペットに食べさせる食糧などないはずで、
どこからか調達できているんだろうなと思ったものです。

そうなると、売り手である欧米の方が痛手を蒙る可能性が高くなります。
新たな売り先を探して売りつけなければなりません。
果たしてどこでしょうか?
大体予想はつきますが。

さて、日本への影響はどうでしょうか。
日本の農産物は今回輸入禁止の対象ではないようです。
別に日本を優遇しているというわけではなく、
G7の足並みを乱すのが目的でしょう。
安倍外交はどういう対応をとるのでしょうか。

北方領土問題は厄介ですが、
北朝鮮の拉致被害者に比べると緊急性が高い訳ではありません。
日本とロシアの現在の立ち位置からすると、
明らかにロシアに焦りがあります。
お互いに譲歩できる範囲をどのレベルまで見つけることができるか、
こちらもチキンゲームの状態になっています。

日中首脳会談の可能性がでてきている現在、
国際社会での日本の立場が強ければ
中国にもそれなりの態度で接することができます。

今回のロシアへの対応、
ここ10年で最も大事な扱いになるかもしれません。

さて、日本への影響で考えられるのがロシア領空の飛行禁止措置です。
欧米各国の飛行機会社が対象のようですが、
シベリア上空は日本とヨーロッパを結ぶ大動脈です。

もしこの措置が実施されたら、直行便の運航は可能なのでしょうか?
飛行機の燃費が向上していれば可能かもしれませんが、
遠回りの分だけ燃料費がかかるわけで運賃への影響は避けられないでしょう。

日系の飛行機会社は対象外のようですが、ただでさえ高い運賃。
ここぞとばかりに値上げしないか気になります。

かつて冷戦時代は、アラスカのアンカレッジで一度給油して
北極上空から西ヨーロッパ各国に行ったものです。
アンカレッジ便復活というのもノスタルジックでいいのですが、
やはり直行便にこしたことはありません。

メドベージェフ首相の言う通り、「制裁にいいことはなにもない」ので、
早期決着を望みたいものです。
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また中国でずさんな食品加工が発覚  「紅白歌手」が被害者に。 [国際関係]

中国の食肉加工会社「上海福喜食品」が、
使用期限を過ぎた肉やカビが生えた牛肉を使っていた事実が発覚して、
同社から仕入れを行っている日本マクドナルド社やファミリーマートが、
商品の販売停止を行う事態になりました。

映像で見ると、他に床に落ちた肉をそのままもとに戻して使ったりするなど、
まだ衛生観念では先進国と大きな隔たりがあるようです。
でも、まあ過去にも毒入りギョーザ事件を起こしたり、
廃油を平気でだしに使ったりする国ですからいまさらという感じもします。

チキンナゲットは、サイコロステーキと同じく成形肉であり、
原材料の鶏肉以外につなぎで色々なものが混ざっているはずです。
中には体によくないものもあるでしょう。
だからといって中国の工場の罪が軽くなるわけではありませんが、
チキンナゲットの正体をわかって食べている以上、
消費者側も食の安全云々はあまり言えないような気がします。
単に気持ち悪いとかならまだわかりますが。

一番の被害者は、23日に予定してた日本マクドナルトでの
「チキンタツタ」発表会でゲストとして呼ばれる予定だった
「紅白歌手」でしょうか。
いいPRだったでしょうに、気の毒の一言です。
まあ、にこやかにチキンタツタ食べた後で発覚するよりは、よかったかもしれませんが。

さて、告発のきっかけとなったのは、従業員の内部告発を受けて、
上海のTV局が従業員に扮して工場内部の製造現場で
起きている出来事を撮影したからでした。

確かに眉をひそめたくなる映像でしたが、
そもそも多くの従業員が撮影していることに
気づいていないかのような態度に見えるのが不思議です。

隠し撮りしているのなら、画面がもう少し切れるはずで、
堂々と撮影していたしか思えません。
悪いことと知っていたはずの会社が撮影を許すとは思えず、
なんとも不思議です。

例によって中国の十八番、内部抗争の副産物なのかもしれません。
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バルカン半島洪水被害の支援 [国際関係]

5月中旬から降った豪雨によりバルカン半島で甚大な
洪水被害がでていることをご存知でしょうか。

集団的自衛権をめぐる報道や、サッカーワールドカップの報道に紛れて
大きなニュースにはなっていませんが、現地では過去120年で最悪規模の
豪雨だったそうで多くの人の家が流されたそうです。
その惨状は東日本大震災による津波の被害と同じくらいだそうです。

バルカン半島は1990年代に旧ユーゴスラビア紛争による地雷が多く残されていて、
洪水による2次災害の恐れもでているとのことです。

日本でも支援の声が広がっているそうですが、
そのきっかけは名古屋グランパスのサポーター有志から始まったようです。
前監督のストイコビッチ氏の母国がセルビアであることから、
支援の声をあげたとのことです。

他にもサンフレッチェ広島など他のチームにも広がっているようです。
サッカーのサポーターの、こういう行動力は素晴らしいと思います。

義援金はYAHOOネット募金でも可能なようです。
http://donation.yahoo.co.jp/detail/1630009/

セルビアは比較的貧しい国にも関わらず、
東日本大震災の時に多くの支援金を届けてくれたとのこと。
日本では中韓との関係を巡ってナショナリズムがつよくなってきていますが、
他国へのこういう支援は続けていきたいですね。

他にもクロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナにも被害がでているようです。
ただ、両国大使館のサイトを見ても人員不足なのか、
支援についての情報は掲載されていないようです。

なんとか、両国にも支援の手を広げたいものです。
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またまた南シナ海で中国とベトナムが衝突  そこから想像できること [国際関係]

緊張が高まっている南シナ海で、ベトナムの漁船が沈没する事件が起きました。
中国の漁船に体当たりされたとのことです。

尖閣諸島での小競り合いを思い出させますが、
日本では海上保安庁がなんとか食い止めてくれているようで、
沈没事件まではおきていません。

この点、装備で劣るベトナム相手にはより強硬になるのが彼の国で、
ますますエスカレートしていく可能性が高いと思われます。

今回の南シナ海の緊張は、石油掘削を中国が強行したことに始まります。
この石油掘削装置を守るために艦船100隻以上と
複数の航空機を常時派遣しているそうです。

いくら共産党の一党独裁国家とはいえ、これだけの人的物的資源を投入し、
かつ国際世論を敵に回してまで得た石油、とても採算がとれないと思います。

船や航空機の燃料代に兵士の人件費、国際世論への働きかけなど
あまりにも経費がかかりすぎると思います。
また中国本土から遠く離れた海上での採掘装置の維持費に加え、
輸送費用もかかります。
これらの経費を上回るリターンを、
この石油から得ることができるのでしょうか。

こう見ると、中国は頭がおかしくなったのかと思うのですが、
中国が内紛をかかえていると考えると納得がいきます。

軍が党中央の指示に従わなくなっている可能性です。

折しも、日本の自衛隊機に中国の戦闘機が30Mまで
接近したことが明らかになりました。
日本の抗議に対し、例によって中国外務省は日本の責任だと言いましたが、
多少の煮えきらなさを感じました。
軍と外務省の関係がうまくいっていないのでしょう。

中国軍は、地域毎に軍区をいうものを設けており、
管轄区域内では最高軍事指揮機関となっています。
もし中国が分裂すると、この軍区間での争いが現実味を帯びてきます。

この争いに備えて軍区内の地盤を確保する。
それには実績がものをいいます。
いつ崩壊するかわからない習近平体制に忠誠を誓うよりは
未来の自分たちの発言力を確保する。
多少外国相手に無茶しても尻拭いは外務省にやらせる。

なんかこんなシナリオが透けて見えます。

もしそうなら、周辺国にとっていい迷惑以外のなにものでもないのですが。

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ウルムチでのテロ事件 中国政府はどうする? [国際関係]

4月30日に、中国の新疆ウイグル自治区のウルムチ南駅で発生した爆弾テロ事件。
その後の報道があまりされていませんが、
どんな状況なのでしょうか。

おそらく中国当局が報道規制を引いているのでしょう。
ここ何週間か以内に、自爆テロに協力したとして
何人か逮捕されるはずです。

今回のテロ事件は、習近平主席が視察に訪れていたタイミングを狙ったものでしょうが、
ウクライナ情勢とも関連があるように思います。

ロシアがクリミア半島を併合したのも、
ロシア系住民の保護という大義名分を掲げていました。
現在ウクライナ東部で起きている事態も
ロシア系住民がウクライナからの独立を求めているからです。

これは、そのまま中国での少数民族問題につながります。
ウイグルしかり、チベットしかりです。

ならばというわけで、習近平氏がウルムチを訪問したタイミングで
テロを発生させれば、他の少数民族への影響も広がり、
ひいては分離独立の道も開けると考えても不思議ではありません。
少なくともロシアは静観するとみているはずです。

こう考えると、G7があまりロシアを追い詰めると
中露が接近するという考え方がありますが、
それほど可能性は高くないと思います。
一方の立場を認めると、自国の行動が大きな矛盾を抱えるからです。

中国はこれからどう後始末をするのでしょうか。
これまで以上に過酷な仕打ちをウイグル族に示すのでしょうか。
それとも懐柔策に転じるのでしょうか。

前者であれば、憎しみが憎しみを呼ぶ無限ループに入ります。
後者であれば、漢民族の既得権限との衝突がありえます。

2000年経っても解決していないパレスチナ問題。
中国国内でも同様の歴史をたどらないためにも、
どこかで一線を引いた妥協案が示されなければ
泥沼化する一方になってしまいます。

タグ:中国 テロ
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日米韓首脳会談の実現の陰で [国際関係]

日米韓の首脳会談が、
オバマ米大統領の仲介で実現しました。

ニュースや色々なサイトを見てみると、
3人が笑っているのもあれば、固い表情を浮かべているものもあり、
実際のところどういう雰囲気だったのか、よくわからないところがあります。

共通の課題である北朝鮮対応を中心にした安全保障の問題が会談の
主な議題だったようです。

確かに、北朝鮮の核は日本にとって脅威には違いありませんが、
最近の韓国の動きを見ていると、北朝鮮の非核化については
熱心ではないと思います。

その理由は中国との関係に見ることができます。
わざわざ日米との首脳会談の前に中国の習近平主席との会談を設けています。
「日米と話すけど、中国を裏切るようなまねはしませんよ」
とのシグナルに思えます。

歴史的にみて韓国は中国の属国同様。
日本・アメリカとの関係など、第2次大戦後のわすかな期間でしかありません。
北朝鮮がなくなって統一国家になったならば、
直接的な脅威がなくなり、中国を君主国とみなす先祖返りが起きます。

むしろ、日本との関係を脅威と感じてもおかしくありません。
そうなれば、中国の力を借りて対抗すると考えているはずです。

北朝鮮を併合した韓国の切り札は、
北朝鮮が作った核兵器です。
労せずして核保有国になります。

日本に対する圧力にもなりますし、中国にも一定の発言力を
確保できるでしょう。
逆にもし核廃棄を廃棄すると決めたなら、
世界中に発表することでしょう。

世界初の核兵器廃棄国となります。
どちらにしても韓国にとって悪い話ではありません。

北朝鮮はロケット弾やらミサイルやらを発射していますが、
戦争などできっこないと韓国は見切っていると思います。
あとは、熟した柿が落ちるだけ。

統一国家の実現はそう遠くないと考えていると想定すれば、
今回の首脳会談など単なるセレモニーにしかならないでしょう。

アメリカは北朝鮮が核兵器をもったことで
やっと真剣に北朝鮮問題に取り組んだようですが、
統一朝鮮が半島に誕生したならば、どうするつもりなのでしょうか。

そしてその時日本は。
元寇以来の危機になるかもしれません。

クリミア半島が今後どうなるか? [国際関係]

ロシアがウクライナのクリミア半島に軍を派遣、
にわかに緊迫の度を増してきました。

クリミア半島は、黒海に面した交通の要衝であるところから
古くから争いの絶えない場所です。

浦賀に黒船が来航した1853年はクリミア戦争が勃発しています。
このため、日本を開国させようとしたロシアは手が回らなくなり、
アメリカに先を越されたのは世界史で学んだとおり。
遠いようでいて、実は日本とも因縁があるクリミア半島。

今回はどうなるんでしょう?

ロシア軍の司令官が、クリミア半島に駐留するウクライナ軍に対し、
投降しないと攻撃する宣告をしたという報道がされています。
今にも戦争が起きそうです。

でも、どうでしょう。
現時点でロシア軍はクリミア半島を実効支配しているし、
住民もロシア系住民の方が多い地域です。
ここで流血の事態をひきおこすマイナスの方がはるかに大きいでしょう。

おそらくは、現状維持がしばらく続き、
数年後にウクライナからの分離独立の可否を問う
住民投票あたりをひらくことで落ち着くと思います。

3日のロシアの金融市場は、株・債券・ルーブルが
売り込まれたトリプル安になっています。
市場からは明確にノーを突きつけられたロシアのクリミア半島侵攻。
プーチン大統領は自分の首を絞めるようなまねはしないと思います。

逆に欧米の市場では影響はあまり出ていません。
本気で戦争になると考えている人が少ないことを示しています。
アメリカもロシアが手を引いたように見せかけることでメンツが保たれます。

あとは、ウクライナの新政府がどう出るか。
放っておいたらそのうちクリミア半島でまた火の手があがることは確実。
ロシアからなんらかの見返りを得ることで、ロシアのクリミア半島実効支配を
認めることになると思いますが、どうなるでしょうか。

中国と台湾が直接対話ルートを確立 [国際関係]

中国と台湾が初の担当閣僚会談を行い、
直接対話ルートを確立したそうです。

かつてお互いを罵り合っていた両国が、
積極的に歩み寄ろうとしています。

そもそも、中国は台湾を国家とは認めておらず、
自国の一地方であるという主張をしています。

それにも関わらず、国家並みの扱いをすることは、
矛盾しているように思います。

中国と台湾が今回直接対話に踏み切ったのは、
台湾海峡の安定が両国にとって利益になるからだと報じられています。

であれば、中国が譲歩したのではないでしょうか。

尖閣問題はじめ中国は日本やフィリピンなどと、
島の領有権問題を多く抱えています。
まずは台湾との関係を改善して、
反中国の動きにくさびを打ち込んだのではないでしょうか。

中国本土と台湾の間の台湾海峡の緊張は、
誰もが知っていること。

かつては、アメリカが台湾近海に空母を派遣して
中国を牽制したものです。
この緊張緩和を、中国は世界にアピールする狙いがあるように思います。

これを受けて、日本外交はどうするのでしょうか。
日本では台湾が世界一の親日国と広く信じられていますが、
そう単純ではないようです。

特に尖閣問題は日本・中国・台湾が領有権をめぐって
激しくやりあっています。
日本は漁業権で譲歩して台湾を味方にしようと思っていたようですが、
台湾からすると中国との関係改善の方が、はるかに大きな利益があります。


新たな外交戦略を日本は求められています。

タグ:国際関係
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