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森元首相の「暴言」とマスコミ報道 [ニュース]

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森元首相が福岡の講演会で、ソチ五輪の浅田選手について
「見事にひっくり返った。あの子は大事な時に必ず転ぶ」と発言して、
批判にさらされています。

これに対して、森元首相は日刊ゲンダイの取材に、
真意が伝わっておらず女子フィギュアが戦略を間違ったということを
言いたかったと語っています。

確かに、浅田選手を叩いて得をするわけもなく、
おそらく本心でしょう。

でも、仮にも一国の首相を務めた人物が、
演技を失敗した選手に「見事に」など口が裂けても
使う表現ではありません。

そういった意味で、批判されても当然でしょう。
東京五輪の組織委員会委員長という立場の人ですから、
これからが本当に心配です。

ところで、この発言を巡っての報道は相変わらず
マスコミの醜態を見せつけられます。
元首相の発言を叩くのはいいですが、
真意も取材して伝えるべきです。


例えばこんな見出しはどうでしょう。

「森元首相、浅田真央が見事にひっくり返ったと暴言!」
「森元首相、浅田真央の団体戦起用についてスケート連盟を批判」

前者が現在のマスコミの論調、後者が森元首相の心境で、
前者の発言の内容ばかりが独り歩きしています。

単に元首相だけであれば、こんなに騒ぎにならなかったでしょうが、
ある意味東京五輪の責任者です。

もう少し元首相が自分で真意の説明を行い、
それに対するマスコミの分析があってしかるべきです。

このままでは、選手に暴言をはく人物が
東京五輪を進めていると諸外国からみられてしまいます。
元首相とマスコミには、騒動を幕引きする責任があります。

とはいえ、マスコミ姿勢が変わることはないでしょう。
少し昔になりますが、雪印が集団食中毒事件を起こした時、
当時の雪印の社長が記者会見の時間を巡って記者団ともみ合いになり、
「私は寝ていないんだ」と発言、記者も「こっちも寝てないんだ」と
言い争いになったシーンが放送され、
雪印が大バッシングされたことがあります。

この映像だけ見ると、ひどいように見えましたが、
その前段部分で何度か記者団とやりとりがあって、
会社に戻って協議するようなことを
言っていた場面があったと記憶しています。

それにも関わらず執拗に記者団がついてきたため、
社長の「寝てないんだ」発言がでてきたはずです。

当時の責任者が独断で、
しかも不眠不休の状態でまともな対策がとれるはずもありません。

だからこそいったん休息する必要があったはずです。
代わりがいくらでもいる記者とはそこが違います。
にも関わらず、このシーンだけを切り取って繰り返し放映したのは、
リンチ同然でした。

残念ながら、元首相の報道を見る限り
今のマスコミもあまり変わっていません。
中国の検閲を日本人はひどいと思っていますが、
実は日本も大差ないと感じています。



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