サムスン急成長に陰り

1月8日の日本経済新聞の国際面に、
サムスン急成長に陰りという記事がでていました。

2013年10月～12月期は2年ぶりの減益決算になったとのことです。
最近は某夕刊紙が中韓の没落を声高に騒いでいますが、
あまり根拠がある内容とは感じませんでした。
でも決算という目にみえる数字で表れたのだから、
サムスンの地盤低下が始まったとみるべきでしょう。

サムスンが急成長したのはスマホブームに乗ったのが大きいでしょう。
強みである半導体やディスプレーなどは
スマホへの供給が大きく寄与しているようです。

でも、数年前まではスマホ市場で比較的大きなシェアを
もっていたBlackBerryが今は見る影もありません。
現在世界トップといえども、数年先も安泰である保証は全くないほど、
IT製品の流行り廃りは激しいものがあります。

世界トップ企業ともなればユーザを大事にする必要があり、
現行スマホを使っているユーザを安易に裏切ることはできません。
したがって、既存のサービスに社内の資源を振り向けざるを得ません。
その結果、スマホブームが去った時、現有資産がお荷物に変わります。

既存のサービスが飯の種になっている間に
次の主力製品を開発できればいいのですが、
現時点では苦戦しているようです。

現在のスマホ事業を丸ごとどこかの企業に売り飛ばせば、
まだ高く売れるはず。
それを元手に新製品開発に取り組めば
また復活できると思いますが。

今後のサムスンの戦略やいかに。

2014年からNISAスタート

2014年からNISA（少額投資非課税制度）がスタートするということで、
新聞や雑誌などでいろいろ取り上げられています。
別にNISA口座だからといって、必ずもうかるわけではないのですが、
なぜかそう思わせる雰囲気が世の中に漂っています。

たとえば「NISA口座で狙う株」とか、
別にNISAに関係なく株価は上がるときは上がるでしょうに。

2014年からは値上がり益の20%が税金で持って行かれます。
たしかに、これがゼロになるのであればそれなりに大きいでしょうね。
仮にMAXの100万円投資したとして、10%の10万円プラスだったとしたら
2万円分の税金を払わなくて済む計算。

でも、今年はアベノミクス効果で株式市場はかなりの上昇を見せましたが、
過去20年を見ると株は惨憺たる成績。
今年の株式市場の動きは異常とみるべきで、永遠に上がり続ける相場はない以上、
十分マイナス運用もありうると想定すべきだと思います。

「一定額の積立式がいいよ」という記事もよく見かけますが、
どこかで相場があがることが必要。
ここ数年のように右肩下がりの時は、損失が増えるだけです。

よほど腕に自信があれば別ですが、初心者は株を選択するのは危険だと思います。
なにせマイナスになればNISAの特典は何一つ得られないのですから。

だから、リターンは少なくてもリスクが少ない商品を選ぶべきでしょう。
絶対はありませんが、マイナスを避けるのを第一目標とすべきと思います。
リスクをとるのであれば、個人型401Kなど他の非課税となる手段と
資金を分散しながらすすめるべきでしょう。

したがって国内外の債券の投信が候補になりますが、
購入時や運用中の手数料をしっかり吟味して、
ハイエナのような金融機関の餌食にならないように気をつけましょう。

マクドナルド「アメリカ」の新商品投入

日本マクドナルド社が、業績低迷のテコ入れ策として、
「アメリカ」をテーマにした新商品を投入するそうです。

マックはよく行きますが、お客さんはそれなりに入っていて、
業績低迷とはちょっと信じられません。
決算資料などで、原因の分析や対策などが読めるのでしょうが、
顧客が来店しているにも関わらず業績不振であれば、
客単価の問題なのでしょう。

今回は期間限定ということで7つの特別商品を
販売するそうです。
単品価格が370円から410円ということは、
セットで購入したとすると600～700円台になりそう。

うーん。どうだろう。
これまでとあまり違わない気がする。
かつて実施した「Big America」との違いがあるのか、
あるのなら、何が違うのかを打ち出さないと、
「Big America」と同じ価格帯であるだけに
同じ客層が買うだけで、効果がでるか疑問です。

失礼ながら、マックといえば不健康食品のイメージ
が定着しています。
これをどこまで払拭できるかが一つのポイントだと思います。
マックでは幼児と一緒の家族連れをよく見ます。
幼児向けの健康志向の商品がでれば、それなりの価格でも
売れる気がしますが、どうなんでしょう。

ちなみに、私は「Big America」大好きでした。
今回の新商品も楽しみにしています。